しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年6月29日(月)

辺野古新基地

支出すでに2025億円

陸上イージスの10倍以上

図

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、政府が既に2025億円を支出していることが、防衛省が野党国会議員に提出した資料で明らかになりました。技術的・財政的に破綻し、配備断念に追い込まれた陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の支出額196億円の10倍超になります。

 資料によれば、2006年度以降、関連経費の支出は年を追うごとに増加。2019年度は最多となる554億円にのぼりました。この中から、160億円が米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転候補地である馬毛島(鹿児島県西之表市)の用地買収に流用されています。

 内訳は環境影響評価など「環境関係」248億円、埋め立て工事1233億円、キャンプ・シュワブ陸上部の建物の新設など「陸上の再編成」545億円となっています。

 また、20年度までの予算額は4040億円(歳出ベース)で、契約ベースでは9270億円に上ります。一方、陸上イージスの場合、現時点での契約額は1787億円となっています。

 辺野古の埋め立て予定地には広大な軟弱地盤や活断層が広がり、米下院軍事委員会でも、「懸念」「推進は困難」との認識を示す条項が可決されています。自民党内にも見直し論が出るなど、「辺野古は困難」との見方が急速に広がっています。

 このまま強行すれば、財政・環境両面で、陸上イージスをはるかに上回る規模で破滅的被害をもたらします。陸上イージスだけでなく、辺野古もただちに断念すべきです。


pageup