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2020年6月29日(月)

香港統制強化あす成立か

国家安全法案 全人代常務委が審議

 【北京=釘丸晶】中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の会議が28日、始まりました。中国国営メディアによると、香港への中国政府の統制を強める「香港国家安全維持法案」の審議も行われ、全人代憲法・法律委員会の瀋春耀(しん・しゅんよう)副主任委員が法案の審議結果を報告しました。香港メディアは、常務委最終日の30日に可決・成立し、7月1日の香港の中国返還23周年記念日に施行する可能性もあると報じています。

 28日の会議には、常務委のメンバーではない香港の全人代代表や香港基本法委員会委員もオブザーバー参加しています。

 法案は、国家分裂や政権転覆、テロ活動、外国勢力と結託して国家安全を害する行為が処罰対象。中央政府が香港に設立する「国家安全維持公署」が権限を行使することも定めています。

 香港の「高度な自治」を保障した「一国二制度」を破壊するものだとの批判が内外から噴出。国際人権団体や香港の民主派らは法案の撤回を求めています。28日も香港各地で市民らが法案に反対するデモ行進をしました。


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