2020年6月13日(土)
辺野古工事再開は「遺憾」
沖縄 デニー知事が会見
「県議選で反対の民意明確」
防衛省沖縄防衛局が12日に再開した、同県名護市辺野古の米軍新基地建設の工事について、玉城デニー知事は同日の県庁での定例記者会見で「大変遺憾である」と述べました。7日投票の県議選の結果で「改めて(新基地建設)反対の民意が明確になった」と強調し、引き続き安倍政権に工事停止を求めていく構えを示しました。
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デニー知事は、「オール沖縄」の翁長雄志前知事が勝利した2014年の知事選、翁長氏の遺志を引き継いで自身が勝利した18年の知事選、19年2月の県民投票や同年の衆院沖縄3区補選や参院選でのオール沖縄勢力の勝利により、「揺るぎない形で(反対の)民意は繰り返し示されている」と訴えました。
今回の県議選でも新基地建設の賛否は「明確な争点」だったとデニー知事は指摘。新基地建設反対のオール沖縄の候補が、県議会過半数を占めた結果を説明し、「民意は揺るぎない」と語りました。
デニー知事は、対話による解決を日本政府に引き続き求めると表明。新基地建設の埋め立て水域で国の天然記念物ジュゴンの鳴き声が録音されていることから、工事停止と工事のジュゴンへの影響の再評価をすることも、「強く求めていく」と述べました。