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2020年6月2日(火)

人種差別抗議 世界に

全米140都市 欧州やNZでも

 【ワシントン=遠藤誠二】米中西部ミネソタ州ミネアポリスでアフリカ系住民のジョージ・フロイド氏が警官に殺害された事件で、連日、全米でくりひろげられている抗議行動は5月31日、ミネアポリスに加え、ニューヨーク、ロサンゼルス、ワシントン、シカゴなど全米約140都市で集会やデモが行われました。また、欧州やニュージーランド(NZ)など世界でも31日から1日にかけ抗議が行われました。


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(写真)ワシントン市内を行進する青年たち=5月31日(遠藤誠二撮影)

 首都ワシントンでは31日、市内のハワード大学前で学生・青年による抗議集会が開かれ数千人が集結しました。参加者は、「黒人の命は大切だ」「フロイド氏に正義を、われわれに正義を」との声をあげました。

 集会には、アフリカ系のみならず、白人やアジア系の学生・市民も参加。人々は、「人種差別を負かそう」「沈黙は暴力だ」「人種差別の警察によるテロをやめろ」などと書かれたプラカードや横断幕を持ち、「もうたくさんだ」「正義なくして平和なし」と唱和しホワイトハウス前まで行進しました。沿道では、通行人やアパートのバルコニーにいる市民が唱和に加わり、車からクラクションがならされるなど多くの支持が寄せられました。

ナイキ社も呼びかけ

 31日までに、スポーツ選手、歌手、俳優らが、事件を非難し平等な社会をめざすために立ち上がることをよびかけていますが、ナイキ、ネットフリックス、ツイッター、リーボックなど米企業も同様の声明をSNS上に次々と発表しています。

 スポーツ用品のナイキ社は、「人種差別を傍観してはいけない。変革に加わることができないと考えてはいけない。変革に加わろう」と呼びかけました。映画配信サービスのネットフリックスは、「沈黙は(人種差別の)共犯だ。われわれは黒人のメンバー、従業員、クリエーター、タレントが声をあげることで責務を持つ」とのメッセージを出しました。


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