2020年6月1日(月)
米ミネアポリス アフリカ系市民殺害事件
人種差別は悪 声あげる
俳優や歌手 一斉に抗議
【ワシントン=遠藤誠二】米中西部ミネソタ州ミネアポリスで起きた警官によるアフリカ系市民ジョージ・フロイド氏殺害事件で、米国で活動する俳優や歌手がSNS上で一斉に抗議の声をあげています。
中南米バルバドス出身の歌手リアーナさんは「すさまじいばかりの荒廃、怒り、悲しみ」と殺害事件を表現しました。ラップミュージシャンのカーディ・Bさんは「吐き気をもよおす。このことを変えなければいけない」、カナダ出身の歌手ジャスティン・ビーバーさんも「人種差別は悪だ。どうかみなさん、一緒に声をあげよう」と述べました。
ラップミュージシャンで俳優のアイス・キューブさんは「われわれが反撃するまで、警官による黒人への犯罪は、どのくらい続くのだ」と投稿。同じくラップミュージシャンのミーク・ミルさんも、「われわれは依然として奴隷のように警官にぶたれている。警官がわれわれを殺すのをやめろとだれも命令を発しない。それとも自分の身は自分で守れというのか」との声をあげました。
俳優でモデルのカイリー・ジェンナーさんは「私たちは今、二つの恐ろしいパンデミックとたたかっている。その一つが人種差別だという事実を無視し傍観することはできない」と述べました。
歌手のアリアナ・グランデさんは「権力を取り戻すために、あなたができる最も大切なことは、選挙がいつなのかを知り、投票することだ」と述べ、選挙を通じて問題の解決にあたるべきだと主張しました。
アフリカ系俳優のケビン・ハートさんは、息子と二人で撮った写真とともに「父親としてアフリカ系男子の次世代の未来を懸念している。もし私たちが何もしないのなら、この類の犯罪は続く。直ちに行動を」と訴えました。