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2020年5月31日(日)

オスプレイ整備能力強化

防衛省 木更津に新格納庫計画

 防衛省が陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に米軍と陸自のオスプレイの機体整備のために新たな格納の建設を計画していることが30日、わかりました。防衛省北関東防衛局と防衛装備庁の担当者が29日、木更津市に説明。実施されると、同駐屯地の整備能力は3倍に強化されます。

 木更津駐屯地では、SUBARU(スバル、東京都渋谷区)が2017年から普天間基地(沖縄県宜野湾市)に24機が配備されている米海兵隊MV22の整備を行っています。格納庫を現在の1棟から、新たに2棟を建設し3棟に、同時に整備する機数も3~4機から10機に増やします。うち7機は海兵隊オスプレイで、3機は木更津駐屯地に配備予定の陸自オスプレイです。23年からは米海軍の空母搭載機CMV22の整備も予定しています。契約期間は米30会計年度までの9年半。米海軍の公表資料によると期間中、51機の整備を計画しています。

 米海軍は今月8日、スバルとの契約が切れる今年10月からの21会計年度以降の整備について、7月8日を締め切りに複数の整備業者の募集を開始。同時に最大7機の整備ができること、整備施設や飛行場を保有していることを応募条件としています。ただし、日本政府が設置する木更津の施設も業者の保有として扱うとしており、木更津駐屯地でスバルが継続受注することが可能になります。

 事前説明会には、スバルのほか日本飛行機(横浜市)も参加。米海軍は厚木基地(神奈川県)や沖縄県内の米軍施設の利用も検討しており、木更津以外に新たな整備拠点が設置される危険があります。


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