2020年5月28日(木)
アベノマスク強要おかしい
埼玉・深谷 中学校の保護者は
声上げ続ける ママ崎ママさん
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「学校はアベノマスクじゃないとダメなんだって」。子どもからこんな話を聞かされたらどうしますか? 埼玉県深谷市の公立中学校の“アベノマスク”強要にSNSで疑問を投げかけたママ崎ママさん。国会やマスコミでも取り上げられ、学校側は「マスクの種類は限定しない」としました。現在の胸中は―。(足立裕紀子)
「まさか。そんなわけないでしょ」「本当だよ。だってここに書いてある」。子どもとのやり取りの後、見せられたプリントに驚きました。政府配布の布マスクを「アベノマスク」と呼んで着用や持参を確認し、忘れたら居残りだと書いてある。
先生たちは誰も変だと思わなかったのでしょうか? そのことにも恐怖を感じました。
学校からの謝罪メールには「国から支給されたマスクの有効活用を考えた」「誤解を招く表現だった」と書いてありました。
何も誤解していません。感染防止や衛生面に不安があるマスクを強要し、子どもの自由や健康より、アベノマスクの有効活用を優先することに、親として不安を覚えたんです。
27日の登校日でも、先生も生徒も誰もアベノマスクを着けていなかったようですが、記名と持参は確認されたそうです。学校の認識は変わっていない。これでは国におもねっていると言われても仕方がありません。
ツイッターへの投稿には、最初は「こんなこと許されていいはずがない」というコメントが多数でした。途中から圧倒的に罵倒に変わり、その後、アカウント(使用の権利)が突然、凍結されました。「言論封じか?」と疑ってしまいます。
でも「#ママ崎ママのツイッターの凍結解除を求めます」を付けてこの問題を拡散してくれた人たちがいます。一人でも、おかしいことに「おかしい」と言うことは大事だと思いました。これからも声を上げ続けます。