2020年5月24日(日)
「国家安全法」提案に反発
香港民主派、抗議デモ宣言
中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が22日、香港での国家安全法制定に関する決定を提案したことに対し、香港の民主派などは反発を強めています。
若者が中心の政党「香港衆志」は同日、香港で街頭演説し、決定案について「中央政府が香港に機構を設立できるとしている。『一国二制度』が滅びる」と強く批判。「この1年間の香港人の闘争は、中央からいくら圧力を受けても、香港社会を抑えつけることはできないと示した。今回は香港の生存のためのたたかいだ」とし、香港市民に再び抗議行動に立ち上がるよう訴えました。
昨年来の大規模デモを呼びかけてきた民主派団体「民間人権陣線(民陣)」のリーダー、岑子傑(しん・しけつ)氏は22日に記者会見し、時期を見て、200万人以上による抗議デモを行うと宣言しました。
香港衆志の周庭さんは22日にツイッターで「デモ活動や国際社会との交流などがこれから違法となる可能性が高い。一国二制度の完全崩壊です」と批判しました。
全人代で審議されている決定案は、香港での抗議行動を抑えるのを目的に国家安全法を制定し、香港立法会の審議を経ずに施行するとしています。