2020年5月23日(土)
子ども 感染しにくいのは
ウイルス入り口少ないからかも
米の医科大など
新型コロナウイルスに子どもが感染しにくいのは、鼻の細胞にウイルスの「入り口」が少ないからかもしれない―。米マウントサイナイ医科大学などの研究グループが米医師会誌『ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション』(20日付)に発表しました。
研究グループは米ニューヨーク市にあるマウントサイナイ病院を受診した4~60歳までの患者305人の鼻の細胞について、たんぱく質のACE(アンジオテンシン変換酵素)2受容体の発現状況を調べました。ACE2受容体は新型コロナウイルスがヒトの細胞に侵入するための入り口となっていることがわかっています。
調査の結果、鼻の細胞のACE2受容体発現は幼児で最も低く、年齢が上がるにつれて高くなることがわかりました。研究グループは「これは新型コロナウイルス感染者に占める子どもの割合が低いことを説明するかもしれない」としています。