2020年5月23日(土)
世界20億人 手洗いできず
せっけん・清潔な水 使えぬ環境
米ワシントン大
新型コロナウイルスの感染を防ぐため、せっけんを付けて手を洗うことが奨励されています。しかし、米ワシントン大学の研究チームの調査によると、世界で20億人がせっけんによる手洗いができる環境になく、感染の可能性が高い状態であることがわかったといいます。同大学が20日発表しました。
発表によると、世界の46の国では人口の50%以上がせっけんときれいな水を使った手洗いができないといいます。アフリカやアジアの人口の多い国々では、それぞれ5000万人以上がこうした状態に置かれていると推定されています。
WHO(世界保健機関)は、アフリカの13億人の人口のうち今年1年で最大4400万人が新型コロナウイルスに感染し、19万人が死亡する可能性があると予測しています。
研究チームは、これらの国々で恒常的にせっけんときれいな水を使った手洗いができるよう長期的な解決策を実行する必要があると強調しています。