2020年5月23日(土)
首相・法相の責任ただす
検事長辞職 田村政策委員長が会見
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日本共産党の田村智子政策委員長は22日、国会内で記者会見し、賭けマージャンを認めた黒川弘務東京高検検事長が辞職した問題で、安倍晋三首相、森雅子法相の責任を野党結束して徹底追及していくと表明しました。
同日、黒川氏の辞職を了承する閣議決定が行われ、国会内で質疑が行われました。田村氏は、質疑で安倍首相が自身に責任があると述べながら具体的な責任の取り方については、何も答えなかったとして、「行動で示すべきだ」と強調。森法相の進退伺に安倍首相が慰留をした問題では、「安倍首相は、“定年延長は法務省が決めたことを承認した”と述べていた。不適切だった人物について前例のない定年延長をした法務大臣はやめさせなければおかしい」と指摘しました。
政府・与党が国家公務員法等改定案の廃案を検討していることについて問われて、田村氏は「国民の声は検察庁法改定案に反対だ。年金支給開始が65歳になるもとで、全般的な国家公務員の定年延長は審議しなければならない」と述べ、検察官などとは分けて議論すべきだと語りました。
また衆参予算委員会での集中審議に対する姿勢を問われて、田村氏は「当然必要だ」と表明。黒川氏の「訓告」処分について、賭博を懲戒の対象となる人事院の基準にも合わないと指摘し、「これで幕引きをはかることはあり得ない。予算委の集中審議を求めたい」と語りました。