2020年5月21日(木)
泡消火剤 基地外に
昨年12月にも 赤嶺議員が指摘
衆院委
|
昨年12月に米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)で有害物質PFOSを含む泡消火剤が漏出した事故をめぐり、日本共産党の赤嶺政賢議員は20日の衆院外務委員会で、当時の防衛省の説明と異なり、実際には基地外に漏出していたことを明らかにしました。
防衛省は昨年の事故当時、米軍から「施設・区域外への流出は確認されていない」との回答があったと説明。しかし、ジャーナリストのジョン・ミッチェル氏が情報公開請求で入手した事故調査報告書の中に現地部隊が在日米軍司令部宛てに漏出事故を報告した文書があり、基地外への漏出の有無についてYESと記載していました。赤嶺氏が日本政府の説明と報告書の食い違いをただすと、防衛省の青木健至地方協力局次長は「米軍に確認する必要があるため具体的な記載内容への答えは控える」と述べました。赤嶺氏は「情報公開請求で入手できる報告書をいまだ手に入れていないということは恥だ」と政府の姿勢を批判しました。
赤嶺氏は4月に同基地から大量のPFOS含有泡消火剤が基地外に漏出した事故をあげ、昨年の事故で基地内への立ち入り調査が実現していれば、事故を防ぐことが出来たと指摘。日米両政府の責任は極めて重大だと批判しました。