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2020年5月13日(水)

公的病院再編・統合 国に白紙撤回を要望

長野県連絡会 「住めなくなる」

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(写真)公立・公的病院統廃合の撤回を求める連絡会のメンバー=12日、長野県庁

 厚生労働省が全国440の公立・公的病院を再編・統合の対象にした問題で「地域医療と公立・公的病院を守る長野県連絡会」は12日、対象として名指しされた県内の病院との懇談について記者会見し、国に計画の白紙撤回を求めました。

 保険医協会など県内の7団体でつくる同連絡会は今年1~3月、県内の11病院を訪問し、院長ら役員と懇談。会見では県保険医協会の宮沢裕夫会長らが、国の計画を「地域医療を崩壊しかねない」と危惧して懇談を申し入れたと説明しました。

 県社保協の原健事務局長が、懇談の内容を報告しました。国の要請に「病院がなくなるのは、地域に人が住めなくなること」との声を紹介。近隣に競合する病院があるなどを統廃合の基準としたことには「積雪があれば救急搬送に1時間はかかる」との声が上がり、各病院は「地域のことは地域で決めたい」という姿勢を示していたと振り返りました。

 連絡会は、新型コロナウイルス感染への不安が広がる中、24の感染症指定病院が統廃合の対象になっていることも指摘。国には計画の白紙撤回、医師・看護師の確保などの施策を要望し、今後は厚労省に直接交渉を行う意向も表明しました。


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