2020年5月13日(水)
コロナ禍 水道料金を免除
難局をともに乗り越える一助に
熊本・山都町
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新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言などでの生活危機を受け、熊本県山都(やまと)町で水道事業を自主運営する大矢野原地区の簡易水道組合は9日付で2020年度4、5、6の3カ月間分(徴収済みの分は7月分で調整)の水道料を無条件で全額免除にすることを決定し、組合員に通知しました。
組合長の松本泰尚さん(71)は免除について「行政の休業や自粛要請により職や経済面などで困難を強いられるなか、一体で実施されるべき補償が進まない現状に、組合として『できること』を考え、この難局をともに乗り越えるための一助になればと支援を決定しました」と話しました。
免除の対象は学校、保育園、病院、老人介護施設などを含む全230戸余り。規模や収入などによる線引きはなく一律に料金が免除されます。財源には余剰金を積み立てた2000万円の一部を活用し、新型コロナの影響が長引けば期間の延長もあるとしています。
組合員からは「10万円の特別給付金が決まっても、すぐには手元に届かない。止めることができない固定費の水道料の免除はありがたい」などの声が寄せられました。