2020年5月3日(日)
普天間 外来機飛来が急増
KC130居座り「機能分散」破綻
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沖縄県宜野湾市の米海兵隊普天間基地で、3月の外来機(国内外の他の基地に所属する米軍機)の離着陸回数が、前月から1・7倍の337回にのぼったことが防衛省沖縄防衛局の調査で分かりました。2017年4月の調査開始以来、3番目に多い回数でした。
特に目立ったのが、普天間基地から岩国基地(山口県岩国市)へ移転したKC130空中給油機の飛来です。今年1月が10回、2月が8回でしたが、3月は96回に急増。調査開始以来、最多の回数を記録しました。
日本政府は同県名護市辺野古の米軍新基地建設の口実として、普天間基地の機能が分散されることで沖縄の「基地負担の軽減」につながるとしてきました。機能分散のひとつがKC130の岩国への移転でした。ところが、KC130の沖縄への飛来・訓練は常態化。「機能分散」は破綻し、負担が拡大しています。
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また、19年度の外来機の離着陸回数は2776回で、18年度から1020回(1・6倍)増。17年度からは2361回(6・7倍)増となりました。
宜野湾市は、同基地への外来機の飛来禁止を日米両政府に要請していますが、受け入れられていません。
宜野湾市の「基地被害110番」にはこの間、「最近外来機がすごい。自分は基地賛成派だが生活できるレベルではない」「ただでさえ負担があるのに外来機まで来てこういう危険な訓練を夜間にやるっていうのは本当に頭に来ます」といった苦情が寄せられています。
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