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2020年5月2日(土)

学業支援 各大学乗り出す

立命館 一律3万円支給など

京産大は5万円

 学校法人・立命館(京都市)は4月28日、新型コロナの影響で学生生活が困難になった学生やウェブ授業の開始に当たり、設置する大学や小・中・高校の学生、児童、生徒計4万8580人に総額25億円の緊急支援策を行うことを発表しました。

 支援策は、(1)ウェブ授業の環境整備として全員に一律3万円を支給し、必要な人にはパソコンなどを無償で貸し出し(16億円)(2)アルバイトがなくなったり、家計の急変で、生活困難となった学生に最大9万円(月3万円×3カ月)を支給(5億円)(3)学生らの学習・生活面のオンラインサポートの整備(4億円)―などです。

 仲谷善雄総長は「今後も、状況の変化に応じて必要な施策を検討し実施していく。同時に、政府に対しても、効果的な支援策の検討と実施を強く訴えていきたい」とコメントしています。

 学費減免などを求めて運動する立命館大学の2回生は「今回、学生が声を上げたことで大学が支給を決めました。1人3万円支給はいいことですが、ウェブ環境整備にも困窮する学生にもその額では、まだまだ足りません。自分のように、家が狭いなど、落ち着いてウェブ授業を受けられない学生もいます。引き続き支援を求めていきたいです」と話しています。

 京都産業大学も同日、オンライン授業を開始するに当たり、1人5万円を支給すると発表しました。

関大 独居の学生に5万円

付属校など含め近大は全員対象

 新型コロナウイルス感染症の影響が広がる中、関西大学(大阪府吹田市)は4月30日、1人暮らしの学生に一律5万円支給するなどの支援策を発表しました。

 大学のホームページによると、新型コロナの影響で家賃や生活費に加え、オンライン授業に対応するためのインターネット環境整備費用などの負担も生じ得るとして、下宿生や寮生、外国人留学生らに一律5万円を支給するというものです。

 また新型コロナの影響で家計が著しく急変し修学が困難になった学生に年額12万円の奨学金を給付。学費の延納・分納の期日を延長します。

 施設の利用禁止、一部授業の中止、オンライン授業などで例年と同様の教育が受けられないとして、学生有志が学費の見直し・減額や納入期限延長を求め署名を集めていました。

 近畿大学も同日、同大学が設置するすべての大学・学校の学生・生徒・児童ら全員に一律5万円を自宅修学支援金として支給することなどを発表しました。


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