しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年4月28日(火)

伊・スペイン制限緩和

感染減少 経済活動・外出許可へ

 新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため経済活動や外出制限などの措置が続いていたイタリアとスペインで、新たな感染者数の減少を受け、制限措置の緩和に踏み切る動きが広がっています。

 イタリアのコンテ首相は26日、記者会見を開き、5月4日から工場の操業や建設工事の再開を認めると表明。人々が住んでいる州内に限って移動を許可し、運動や公園に行くための外出も一定の条件で認めると発表しました。

 同18日からは博物館が再開し、小売店も営業できるようになります。飲食店と美容室の営業は6月1日から許可されます。イタリアでは3月上旬から、全国で制限措置が実施されてきました。

 コンテ氏は「ウイルスと共生することになる。可能な限りの予防措置を取る必要がある」と強調しました。今後、感染が再拡大した場合は、制限措置の緩和を停止するといいます。

 スペインでは3月14日に非常事態宣言を出して以降、厳格な外出制限措置が適用されてきました。今月26日には外出制限が一部緩和され、約6週間ぶりに子どもが屋外に出ることが許可されました。

 おとなの同伴を条件に、14歳以下の子どもが自宅から1キロの範囲内で1日1時間まで屋外で活動することができます。公園の利用や玩具の共用は認められていません。

 サンチェス首相は25日、感染拡大の減速が続けば、5月2日からおとなも運動や散歩が認められるようになると表明しました。(桑野白馬)


pageup