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2020年4月22日(水)

英国 賃金支援 初日14万社申請

財務相「従業員100万人超へ」

 英国で20日、新型コロナウイルスの影響で仕事がなくても従業員を雇い続ける民間企業を対象に賃金の80%を政府が肩代わりする制度の申請が始まりました。スナク財務相は同日の記者会見で、ウェブサイト上で始まった申請初日に14万社以上が応募したことを明らかにしました。(桑野白馬)


 スナク氏は「この制度は、仕事を失う危機に直面していた100万人以上の従業員への賃金支払いを支援することになる」と強調しました。英BBCによれば、補助金は申請してから6営業日以内に支給されます。

 英政府は3月20日、政府の閉店指示や不況の影響による解雇増大を防止するため、同制度の導入を発表。1人あたりの賃金を最大月2500ポンド(約33万3000円)まで政府が負担します。賃金保障のための予算に上限は設けず、3月1日にまでさかのぼり支給されます。

 今月16日、英政府は外出規制などの措置を最低3週間延長すると発表。これを受け、同制度も1カ月間延長し、6月末までの継続を決定しました。

 スナク氏は同制度にかかる全体のコストを明らかにしませんでした。財政方針の基軸となる経済予測を行う英予算責任局は先週、制度延長前の段階での試算として、420億ポンド(約5兆6000億円)相当の負担になると推計しています。


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