2020年4月20日(月)
中国、南シナ海に新行政区
【北京=釘丸晶】中国政府は18日、近隣諸国と領有権を争う南シナ海の諸島に新たな行政区を設置する方針を明らかにしました。
中国はこれまで南シナ海の諸島は海南省三沙市の管轄であるとして領有権を主張してきました。中国民政部の発表によると三沙市の中に西沙区と南沙区の新たな行政区を設けます。
西沙区は西沙(英語名パラセル)諸島およびその海域を管轄し、中沙諸島およびその海域の管理を代行。南沙区は南沙(同スプラトリー)諸島およびその海域を管轄するとしました。
それぞれの区に行政組織を設置する予定で、南沙区では中国が人工島を造成した永暑(同ファイアリークロス)礁におかれる予定です。
志位委員長コメント
中国政府が南シナ海の諸島に新たな行政区を設置する方針を明らかにしたことについて、日本共産党の志位和夫委員長は19日、ツイッターで次のように表明しました。
南シナ海における力による現状変更の動きをさらに進めるものであり、強く抗議する。とりわけ、新型コロナウイルスとのたたかいを世界が協力して進めなければならない最中のこうした行動は、決して容認できない。