2020年4月16日(木)
国連総長「WHO絶対に重要」
“資金減らす時ではない”
トランプ米大統領が世界保健機関(WHO)への資金拠出停止を表明したことを受け、国連のグテレス事務総長は14日、「ウイルスとのたたかいにおいて、WHOやいかなる他の人道機関の活動に対する資金も削減する時ではない」と強調しました。
グテレス氏は、WHOはウイルスとのたたかいで最前線に立ち、訓練や設備、救命活動を通じて、加盟国のほか、弱い立場にある人を支援していると指摘。WHOは「COVID―19に打ち勝つ世界的なたたかいのために絶対的に重要だ」と述べ、国際社会の結束を訴えました。
ニュージーランドのアーダーン首相は15日、トランプ氏の主張は有益かと問われ、「そうは思わない」と指摘。WHOは、「今のように情報の共有、信頼できるアドバイスを必要とする時に、それらを提供してきた」と述べ、「われわれはWHOを支持し続け、貢献を続けていく」と表明しました。
米国医師会のハリス会長は14日に声明を出し、トランプ氏の表明は「間違った方向への危険な一歩であり、COVID―19の制圧を難しくするものだ」と述べ、トランプ氏に再考を求めました。