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2020年4月15日(水)

嗅・味覚異常は高感染率

新型コロナ研究

 新型コロナウイルスに感染したのではないかと病院を訪れた人で嗅覚や味覚の異常の症状がある場合は、のどの痛みなどのほかの症状があるだけの場合よりも10倍以上感染している可能性が高い―。米カリフォルニア大学サンディエゴ校病院の研究チームが国際的な医学誌『インターナショナル・フォーラム・オブ・アレルギー・アンド・ライノロジー』(12日付)に発表しました。

 研究チームは、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスに感染したのではないかと3月3日から29日までに病院を訪れた1480人を調査しました。このうち、新型コロナウイルスに感染していることがわかった59人と感染していなかった203人について、さらに詳しく調べました。

 その結果、新型コロナウイルスに感染していた人は嗅覚や味覚の異常の症状を持つ割合が感染していなかった人よりも高いことがわかりました。嗅覚や味覚の異常の症状がなく、のどの痛みの症状がある人は新型コロナウイルスに感染していない割合が高かったといいます。新型コロナウイルス感染者の嗅覚や味覚の異常の症状は、通常、感染から2~4週間後には回復したとしています。

 研究チームのキャロル・ヤン医師は「新型コロナウイルス感染の初期兆候として嗅覚や味覚の異常を認識する必要があることを示唆している」と説明しています。


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