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2020年4月14日(火)

メキシコ露天商 苦境

補償・融資 政府の支援訴え

「コロナで死ぬか、飢えで死ぬかだ」

 新型コロナウイルス対策の影響を受け、メキシコの露天商が苦境に陥っています。外出自粛など社会的隔離の政策が進められる中で売り上げの激減した人々が補償や緊急融資を求めています。

 ロイター通信によると、首都メキシコ市内の道端でバナナなどを売るマティアス・マキシモさん(24)は、売り上げが減って、1日当たり600ペソ(約2800円)あった稼ぎが半分になったと嘆きます。

 「外に出なければ、食べるための稼ぎをどこから得たらいいのか。おれは外に出て元気に働かないといけないのに」と語りました。

 市内で、交差点の信号で止まった自動車を相手に花や日用品を売る人々約3000人が加わる組織プロディアナによると、3月は前月に比べ売り上げが8~9割減。同組織のディアナ・サンチェス代表は「コロナで死ぬか、飢えで死ぬかだ」と地元メディアに苦しい状況を説明しています。

 市政府は3月末、こうした露天商らに一律6000ペソ(約2万8000円)の給付を行うと発表。中央政府は8日、露天商を含む零細業者向けに2万5000ペソ(約11万6000円)の緊急融資を行う方針を明らかにしました。

 露天商のグループはこれでは不十分だとして、給付額の増額、融資制度の改善・拡充が必要だと主張しています。


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