2020年4月12日(日)
有害泡消火剤が大量漏出
沖縄・普天間基地 こども園にも飛散
党県議団が現地調査
米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)で10日午後、格納庫内の消火システムが作動して泡消火剤が放出され、人体に有害な有機フッ素化合物「PFOS(ピーホス)」を含む泡消火剤が基地外に大量に漏出しました。消火剤の泡は、基地の南側周辺に広範囲に広がり、人の頭より大きな泡の塊が基地外に飛散したといいます。
沖縄県内の米軍基地から泡消火剤の漏出事故が相次ぎ、飲料水の汚染が深刻な問題になっています。
沖縄県によると、米軍から沖縄防衛局に通報があったのは、10日午後4時40分ごろ。その約5分後、同基地の滑走路南端に隣接する第2さつき認定こども園でも泡の飛散に気付きました。園のそばの側溝では大量の泡が流れ出していました。当時、園内には約130人の園児がいました。
また、同こども園に隣接する、さつき企業内保育園の糸数すが園長(60)はMV22オスプレイの駐機場付近に泡の塊を目撃したと証言しました。
11日朝、日本共産党県委員会と党県議団が現地調査。こども園から約900メートル離れた比屋良川沿いでも、泡の残留が確認されました。とぐち修県議団長は、「住宅地のど真ん中に基地が存在する危険性が改めて浮き彫りになった」と、普天間基地の即時撤去の重要性を強調しました。