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2020年4月9日(木)

武漢封鎖解除

2カ月半ぶり

 【北京=釘丸晶】新型コロナウイルスのまん延が世界で最初に発生した中国中部の湖北省武漢市で8日午前0時(日本時間同1時)、約2カ月半にわたる「封鎖」が解除されました。武漢では感染拡大を防止するため1月23日から交通機関の運行を停止し、高速道路や鉄道駅を閉鎖するなど事実上の封鎖が続いていました。

 国営中央テレビは7日深夜から、封鎖解除を祝う街の様子を中継で伝えました。中国メディアによると、8日には5万5000人が鉄道で武漢市を離れるといいます。

 一方、封鎖解除後も住宅地での外出制限は続きます。外出許可には健康状態の確認や職場復帰証明などの提示が求められています。武漢市当局は「通行解除は防疫解除ではなく、封鎖解除は家の門を開けることではない」と強調。湖北省政府は7日、「不必要なら武漢市や湖北省から出ない」よう通知しました。

 中国では、海外からの入国者や無症状感染者により、再び感染が広がる危険は依然としてあります。武漢の男性は本紙に「ようやく解放された感じだ」と喜びつつ、「無症状感染者もいるので、外での食事時間は短くするなど注意が必要だ」と話しました。


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