2020年4月1日(水)
介入解明はなくNHK予算承認
共産党は反対
2020年度NHK予算が31日の参院本会議で賛成多数で承認されました。事業収入は前年比43億円減の7204億円です。日本共産党は、経営委員会による番組介入の真相究明と責任を明らかにしないままに承認することはできないとして反対しました。維新の会も反対しました。
本会議に先立つ参院総務委員会で、日本共産党の伊藤岳議員が反対討論に立ちました。
伊藤氏は、日本郵政グループのかんぽ生命保険の不正販売を告発したNHK番組について「公共放送としての重要な役割」と評価。一方で、郵政グループの抗議を受けて2回目の放送をとりやめたことを指摘した上で、経営委員会が郵政側の要求に応じて会長を「厳重注意」したことは「『放送番組は何人からも干渉されない』とする放送法3条及び32条に違反し、公共放送たるNHKの自主自律を脅かす重大なもの」だと批判しました。
さらに経営委員会が「厳重注意」に至る経過の議事録を非公開にしている点も踏まえ、「経営委員会が、放送法を順守し、職務を果たしていくこと」を強く求めました。