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2020年4月1日(水)

NHK経営委の「厳重注意」

伊藤氏「議事録公開を」

参院総務委

写真

(写真)質問する伊藤岳議員=31日、参院総務委

 日本共産党の伊藤岳議員は31日、参院総務委員会でNHKのかんぽ不正告発番組をめぐる日本郵政グループの抗議に応じて経営委員会が上田良一会長(当時)を「厳重注意」した問題について、議事録の公表を重ねて求めました。

 この日の委員会で、森下俊三経営委員長は「厳重注意」した際、上田会長が、郵政側の意向に従って「厳重注意」すれば「NHKとして存亡の危機に立たされかねない」と発言していたことを認めました。伊藤氏は「存亡の危機」という言葉がこの間の「公表資料」に記載されていない理由を質問。森下氏は「大事なことはガバナンス(組織統治)なので、載せなかった」と答えました。

 伊藤氏が「会長は放送法に抵触すると感じたのではないか。議論のど真ん中の発言だ。なぜ一切出ないのか」と追及すると森下氏は「経営委員会として重大だと思っていなかった」と、放送法についての認識が問われる答弁をしました。

 伊藤氏は「隠蔽(いんぺい)していると言われても仕方ない」と批判。議事録公表とともに上田前会長の参考人招致を求めました。

 また、NHK予算に関連して「公平・公正で正確・迅速な情報の提供をしているという国民の信頼が揺らいでいることに、真剣に向き合うことがNHKには求められている」と指摘しました。


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