日本共産党

2003年11月7日(金)「しんぶん赤旗」

増税反対、憲法守る思いを日本共産党へ

自民・民主・財界の合体はここまですすんでいる

京都、大阪で 不破議長が訴え


 総選挙投票日(九日)まであと三日と迫った六日、日本共産党は不破哲三議長が近畿ブロックに応援に入ったのをはじめ、志位和夫委員長が東北ブロック、市田忠義書記局長が四国、中国両ブロック、上田耕一郎副委員長が東京ブロックで日本共産党への支持を訴えました。党支部、後援会員は全国各地で、「しんぶん赤旗」号外配布、電話による支持拡大に全力をあげ、「消費税大増税反対の一票を日本共産党へ」「憲法守れの思いを日本共産党へ」と支持をよびかけました。


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訴える不破哲三議長

大阪駅前に1万5千人

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不破哲三議長の訴えに耳を傾ける人びと(阪急デパート前)

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駅前の交差点を埋め尽くして不破哲三議長の訴えを聞く人びと(阪神デパート前)=6日、大阪市

 不破哲三議長は、前回比例で五議席獲得し各党の激戦が続く近畿ブロックの応援に入り、京都、大阪で街頭演説。「二十一世紀の日本の進路をきめる重大な選挙、暮らしと平和を守る一票を、こぞって日本共産党へ寄せていただきたい」と訴えました。

 正午すぎから始まった京都市北区の北大路ビブレ前では千五百人の聴衆が耳を傾け、午後六時すぎからのJR大阪駅阪神前では、歩道橋や車道をはさんだ向かい側阪急前の歩道もいっぱいの一万五千人が集まり、候補者と不破議長の訴えに聞き入りました。

 「財界がこれだけ選挙に手も口も出すのは見たことがない」と選挙戦を特徴づけた不破議長は、アメリカ式の二大政党制で政界を意のままに動かそうとする財界の戦略を告発。その戦略のもとで自民・民主両党が消費税の大増税と憲法改悪で同じ立場になり、これまで「護憲」を掲げてきた社民党も、五日の土井党首の記者会見でその立場をすて、憲法改定の民主党政権に参加する態度を表明するに至ったことを指摘し、悪政に反対し、憲法を擁護する日本共産党の確固とした立場をこれに対置しました。

 そして、アジアやイスラムの国々と広い友好の輪を広げてきた日本共産党の野党外交を紹介し、平和・自主独立の立場に日本外交を転換すれば二十一世紀に生きる展望が大きく広がることを力説しました。

 最後に不破氏は、憲法改悪で同じ立場にたっている自民、民主両党の“国防族”が、日米軍需産業の後押しで軍備拡大の「日米安保戦略会議」を総選挙直後に開こうとしていることに警鐘を鳴らし、「自民党と民主党の憲法改悪、軍備拡大路線での合体というのは、すでにここまで進んでいる。こんな政治はごめんだという答えを選挙できっぱり出そう」と訴えました。

 不破議長に先立って決意をのべた石井いく子、吉井英勝、山下よしきの各比例候補は、全国で日本共産党の二十議席を確保するためにその四分の一を占める近畿の五議席を絶対確保したいと最後の最後までの死力をつくしての奮闘をのべるとともに、「日本共産党は、国民とともに歩む清潔な党です。激戦のなかの最終盤です。大きなご支援を」(石井候補)、「真っ向から自民党の悪政と対決してがんばる本当の野党です。死力をつくしてがんばります」(吉井候補)、「近畿の五議席を守り抜かせてください。火の玉となって最後の最後までがんばります」(山下候補)とそれぞれ決意を訴えました。

 演説の所々でメモを取りながら熱心に聞いていた高槻市の池田昭彦さん(29)は「不破さんの話はとてもわかりやすく、消費税増税と憲法改悪を許さないということが問われている大事な選挙だということがわかった。こんなことがやられたら本当に恐ろしい。このことを一人でも多くの人に知ってほしいと思いました」と話していました。

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