日本共産党

2003年11月7日(金)「しんぶん赤旗」

自民・民主の“国防族”が
日米軍需産業の後援で軍拡「戦略会議」

京都での不破議長の演説から


 日本共産党の不破哲三議長は六日、京都の街頭演説で、「日米安全保障戦略会議」について次のようにのべました。

 私は、きょう関西にくる前に、一つのニュースを聞きました。

 自民党と民主党の“国防族”が集まって、選挙のあとアメリカの専門家たちを交えて、「日米安保戦略会議」という会議を東京で開くのだそうです。その会議は、三菱重工、川崎重工、石川島播磨、あるいはアメリカのロッキード、グラマン、ボーイング、そういう日米の軍需会社が後援者あるいは協力者として名をつらねています。そこでこれからの日米の防衛戦略や軍備拡大について話し合うというのです。軍備拡大で大きなテーマになっているのは「新ミサイル防衛構想」で、これはある計算では、ふみ出したら六兆円かかるといわれているものです。

 その事実上の軍備拡大の戦略会議を、こともあろうに国会の憲政記念館でやる。憲政館とは、憲法を守ることが建前の会館ですよ。その憲政館にイージス艦などのミサイル防衛システムの実物大のモデルまで持ちこんで、キャンペーンをやる。そういう計画が進んでいるということを私はきょう初めて知りました。

 「安全保障議員協議会」(一九九九年に結成)の役員名簿には、自民党の“国防族”、民主党の“国防族”、公明党、保守新党の“国防族”が名前を並べています。民主党の役員は五人いて、京都二区の候補者、大阪十七区の候補者が役員に加わっています。

 みなさん、自民党と民主党が憲法改悪、軍備拡大の路線で財界と合体したというのは、すでにここまで進んでいるのです。民主党は、有事立法に賛成しましたが、これもその“国防族”連合の力が大きくはたらいたことでした。それがいよいよ、日米の軍需産業の後押しをうけて、日本を大規模な軍備拡大にひっぱり込む具体的な段取りまで始めた。

 みなさん、自民・民主連合のこういう危険な政治にたいして、今度の選挙で絶対ごめんだという国民の答えをきっぱり出そうではありませんか。

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