2020年3月22日(日)
宮古島にミサイル基地いらぬ
沖縄 駐屯地前で住民集会
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自衛隊が「建設しない」と住民をだまして弾薬庫を設置するなど、ミサイル部隊の配備に向け既成事実を重ねる陸上自衛隊宮古島駐屯地正門前で21日、市民が抗議集会を開きました。宮古島へのミサイル搬入に抗議し、弾薬庫の撤去を求める決議を採択しました。主催は住民団体などでつくる実行委員会。
「宮古島にミサイル基地はいらない」などののぼりや、プラカードを手に約50人が参加。主催者を代表して「ミサイルいらない宮古島住民連絡会」の仲里成繁(せいはん)共同代表が「4日にミサイル部隊の車両が駐屯地に続々と搬入された。防衛省は有事や災害支援のため、というが有事のための車両ばかりだ。ふるさとを、戦争につながる場に絶対にさせてはならない」とあいさつ。
宮古島の保良(ぼら)鉱山跡に計画されている弾薬庫建設に反対している保良地区の男性(74)=農業=が、「高齢者の多い地域だが、千代田の運動とも一緒になってたたかいたい」と力をこめました。
日本キリスト教団宮古島教会の女性(73)、同信者で画家の男性(69)が命を奪い尽くす戦争の愚かさなどを訴えました。
日本共産党の上里樹宮古島市議、無所属の奥平一夫前県議がミサイル基地、弾薬庫建設を容認した宮古島市長の自衛隊いいなりを厳しく批判、「弾薬庫は撤去すべきだ」と訴えました。
集会後、参加者はミサイル部隊の車両200台が新たに搬入され、火災時に「最も危険性が高い」ことを示す標識がある弾薬庫をフェンスの外から確認。市内をデモ行進し、「ミサイル基地はいらない」「宮古島を戦争の島にさせない」などとアピールしました。