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2020年3月15日(日)

朝鮮人犠牲者 無念の思い伝える

東京大空襲 追悼式

写真

(写真)東京大空襲朝鮮人犠牲者の追悼会で献花する人たち=14日、東京都内

 東京大空襲による朝鮮人犠牲者を記憶し、追悼しようと14日、東京都内で式典が開かれ、献花が行われました。2007年から始まった追悼式は、今回で14回目。主催は「東京大空襲朝鮮人犠牲者を追悼する会」(西沢清代表)です。

 東京大空襲は1945年3月10日未明に始まり、米軍の爆撃機による、焼夷(しょうい)弾などの投下による空襲で10万人を超える死者が出ました。うち1万人超が朝鮮人の犠牲者といわれています。

 あいさつにたった日本キリスト教協議会の金性済(キム・ソンジェ)総幹事は、憲法9条ができた経緯に触れながら、「日本人が加害者としての責任を忘れてしまったなら、多数の犠牲者を出したアジアと、9条の平和思想を分かち合うことはできない」と指摘。大空襲から75年の今年、「歴史認識の原点を再確認していきたい。宗教者として、犠牲者の無念の思いを語り伝えていく」と決意を語りました。

 初めて式典に出席した男性(30)は、自らが貧困で苦しんでおり、朝鮮人に対する不平等や差別は「人ごとではないと思い参加した」といいます。「日本政府は侵略戦争と植民地支配の過去を素直に受け入れ、謝罪すべきだ」と語りました。


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