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2020年3月11日(水)

2020国際女性デー

女性への暴力根絶を

メキシコで全国一斉スト

 メキシコで9日、女性に対する暴力や殺害に抗議し、対策を抜本的に強化するよう求めて、全国一斉女性ストが行われました。「私たち女性がいない日」と名付けられたストは官公庁や財界団体などから幅広い支持を獲得。多くの女性労働者や学生が職場や学校に行かず、女性が安全に過ごせる環境づくりを求めました。(桑野白馬)


 首都メキシコ市では、地元メディアがほぼ男性客ばかりの地下鉄や女性のいない職場の様子を映し「歴史的な日」と報じました。

 ストを呼び掛けたベラクルス州の女性団体「海の魔法使い」は「私たちが止まれば世界が止まる。人口の52%を占める女性のことを男性が忘れ去っていると気づくことになる」と表明しました。

 メキシコ市内の大統領府前の憲法広場では、女性への暴力根絶を求める活動家が、殺された女性や赤ん坊を示す赤い靴や靴下を並べて政府に具体的な取り組みを促しました。

 同国の公式統計によると、昨年3825人の女性が男性からの暴力で殺害されており、1日当たり10人になります。権利擁護団体「フランシスコ・ビジャ人民戦線」に所属する女性は、赤ちゃん用の赤い靴を手に取り「メキシコだけでなく、世界中で女性を標的にした殺人を終わらせる時だ。政府は女性に安全を提供してほしい」と語りました。

 米紙サンディエゴ・ユニオン・トリビューンによると、パン屋を営むジュビア・フローレスさん(40)は、店を閉め自宅でコーヒーを飲みながら読書をして過ごしました。経済的に打撃はあるものの、女性があらゆる暴力や不平等に苦しんでいるとして「女性たちが街から消えればすべての人にとって損失になる。ストで私たちの社会的な価値を示すことができる」と話しました。


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