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2020年3月5日(木)

2020米大統領選

サンダース氏 4州首位

スーパーチューズデー バイデン氏は8州

 【エセックスジャンクション(米バーモント州)=池田晋、サンフランシスコ=遠藤誠二】11月の米大統領選に向けた民主党候補の指名争い最大のヤマ場、3日の「スーパーチューズデー」で、米メディアは、進歩派のサンダース上院議員が最大の代議員数を抱える西部カリフォルニア州など4州で第1位となることが確実と報じました。

 14州と米領サモアでの予備選・党員集会が集中するスーパーチューズデーでは、大統領候補を指名する党大会(7月)の一般代議員3979人のうち、3分の1以上にあたる1357人が配分されるため、指名争いを大きく左右します。

 バイデン前副大統領は中道派の支持結集を受けて、ノースカロライナ州など南部を中心に計8州で大差で1位となりました。テキサス州でも1位となることが確実。これによりバイデン氏は獲得代議員数を大きく伸ばす見通しで、サンダース氏との2強対決の様相が強まりました。

 サンダース氏はカリフォルニアのほか、西部コロラド、同ユタ、東部バーモントの4州でトップ。中道派のブルームバーグ前ニューヨーク市長は米領サモアでの勝利にとどまりました。

サンダース氏「包囲網」でも接戦

バイデン氏 撤退2氏の票結集

 日本時間4日午後5時時点で、サンダース上院議員は西部カリフォルニア州(代議員数415)、同コロラド州(同67)、同ユタ州(同29)、地元東部バーモント州(同16)で首位となりました。

 サンダース氏は、リベラル・進歩派有権者の多いカリフォルニア州で盤石のたたかいを展開しました。また、撤退した中道候補によるバイデン氏支持の「サンダース包囲網」が形成される中でも、コロラド、ユタ両州で首位。代議員数2位の南部テキサス州(同228)でもバイデン前副大統領と接戦となりました。

 一方、緒戦で出遅れたバイデン前副大統領は、高齢者やアフリカ系の支持を集め、ノースカロライナ(同110)、バージニア(同99)、テネシー(同64)など南部6州で首位。中西部ミネソタ州(同75)では、同州選出のクロブシャー上院議員の支援を受けて首位となり、東部マサチューセッツ州(同91)でも勝ちぬきました。

 スーパーチューズデーから指名争いに加わったブルームバーグ前ニューヨーク市長はサンダース、バイデンの上位2氏を脅かすには至らず、ウォーレン上院議員は地元のマサチューセッツ州で敗れるなど苦戦しました。

 各候補にはそれぞれの州で、得票に応じて代議員が比例配分されます。7月の党大会までに過半数の1991人の代議員を獲得できるかどうかが焦点です。

 サンダース氏は3日、地元で激戦州の開票結果判明を前に支持者に向けて演説しました。自らの陣営が草の根の運動を国民に広げる一方、バイデン氏は多くの富豪から献金を受けていると指摘。「われわれは企業の支配層だけでなく、政界の支配層にも立ち向かう」とバイデン氏との対決姿勢を鮮明にしました。

 一方、バイデン氏はカリフォルニア州での演説で、テキサス、ミネソタの両州で予想外の躍進ができたのは、両州がそれぞれ選挙戦から撤退したオルーク、クロブシャーの両氏の地元で、中道派が投票日直前にバイデン氏に支持を結集したおかげだと認めました。

 次回の指名争いは10日、ミシガン、ミズーリ、ワシントン州など6州で行われます。

 なお、共和党も3日、同じ14州と米領サモアでスーパーチューズデーの候補者選びを行い、現職のトランプ大統領が圧勝する見通しです。


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