2020年2月21日(金)
陸自基地工事中止を
沖縄・石垣 市民連絡会が要請
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沖縄県石垣市の陸上自衛隊ミサイル基地建設に反対する「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は20日、市内の環境省石垣自然保護官事務所を訪ね、同基地建設の工事が特別天然記念物のカンムリワシの生息を脅かしているとして、工事中止を防衛省に求めるなどの対策を講じるよう要請しました。
防衛省が工事を強行する平得大俣(ひらえおおまた)地域は、カンムリワシの生息域。昨年4月にはカンムリワシの営巣木が確認され、工事が1カ月間だけ中断しました。
同市民連絡会の要請書は、今年もカンムリワシの繁殖期を迎えて大変懸念される状況だと強調し、環境省の現況調査の実施、繁殖期にあたる3~10月の工事中止などを求めています。
要請書を受け取った同事務所職員は、石垣島全体のカンムリワシの生息環境が悪化していることや保全の難しさを認めました。
市民連絡会の嶺井善共同代表は工事の騒音が響き渡り、カンムリワシを目にすることが例年より少なくなっていることを説明。金城哲浩共同代表は「自衛隊配備に賛成・反対関係なく、環境を守るために言うべきことは言うべきではないか」と訴えました。