2020年2月16日(日)
悲惨な戦争 伝える責任
首里城地下戦跡 沖縄知事視察
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沖縄県の玉城デニー知事は14日、首里城(那覇市)の地下にある旧日本陸軍(第32軍)司令部壕(ごう)の入り口の一つである第5坑口の視察を行いました。壕は、太平洋戦争末期の沖縄戦のために構築されたものです。戦争の歴史を埋もれさせてはならないと、保存・公開を求める声が高まる中での視察となりました。
デニー知事は視察後、記者団に「戦争の悲惨な状況をどう伝えていくかということが、私たちにとっての責任の一つ」と強調。壕の保存・公開のあり方について「真摯(しんし)に研究していく」と述べ、有識者などの意見も踏まえながら、平和学習のための活用も検討していく姿勢を示しました。
沖縄戦では県民の4分の1が犠牲になり、当時の首里城は、地下に沖縄戦を主導した第32軍司令部が置かれたことから、米軍の昼夜を問わない艦砲射撃・爆撃の標的になり、破壊されました。
昨年12月11日の県議会一般質問で、日本共産党の、とぐち修県議は、現場視察と、戦争遺跡ともいえる同司令部壕の各坑口の部分公開を検討するよう提案。デニー知事は「現場の確認は大変重要だ」と答え、視察と検討の意向を示していました。