2020年2月6日(木)
首相答弁 迷走
前夜祭の契約主体めぐり
安倍晋三首相は5日の衆院予算委員会で、首相主催の「桜を見る会」の前夜祭をめぐって、18歳以下の会費を徴収しないことやキャンセルについて安倍事務所がホテル側と「合意」したと述べました。
立憲民主党、国民民主党などの共同会派の大串博志議員への答弁。前夜祭の「契約」主体をめぐり、安倍首相は参加者とホテル側が個別に契約したと説明していますが、野党の追及を受けて答弁の迷走が広がっています。
大串氏は、安倍首相が「多少のキャンセルが発生しても問題ないという中で契約をしている」と答弁したことをあげ、「契約を了解したのは安倍事務所職員ではないのか」と追及。安倍首相は「契約の主体は参加者だ」と主張しました。
大串氏が「多少のキャンセルが出ても良いという『契約』ではなかったとすると、何だったのか」とさらにただすと、安倍首相は「それは(ホテルと)事務所側が『合意』している」と答弁を修正。安倍首相は4日の衆院予算委では、キャンセル料について「ホテル側の判断で取り決めを行わなかった」とも答弁しており、「契約」をめぐる首相答弁は矛盾しています。
さらに、大串氏は、安倍首相が「桜を見る会」招待者の推薦に際し、「妻(昭恵氏)の意見を聞くことがあった」と答弁していることについて、「(昭恵氏が)推薦した方を、安倍首相がやめたほうがいいとはねたケースはあるのか」と追及。安倍首相は「プライバシーにかかわること」として答弁を拒否しました。
一方、同会派の小川淳也議員は、安倍政権になって「桜を見る会」の参加者が急増した点について、「誰か一人でも(安倍首相を)いさめた人はいるのか」と追及。菅義偉官房長官は「漫然と(参加者が)増えてきたことへの危機感がなさすぎたと反省している」と述べました。