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2020年1月30日(木)

新型肺炎

感染者数SARS超え

中国5900人超、わずか1カ月で

 【北京=釘丸晶】中国湖北省武漢市で発生し爆発的拡大を続けている新型コロナウイルスによる肺炎の感染者数が29日時点で5900人を超え、2002年から03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)での感染者数を上回ったことが分かりました。


 国家衛生健康委員会の29日の発表によると同日午前0時(日本時間同1時)時点で確認された感染者数は5974人で前日の発表から1459人増えました。これまで感染の報告がなかったチベット自治区でも初めて感染の疑いのある症例1件が報告されました。

 中国メディアによるとSARSの中国国内感染者数は02年末から03年8月までで5327人とされていますが、今回の新型肺炎の感染者数はわずか1カ月でこれを上回りました。

 死者数は前回発表から26人(湖北省25人、河南省1人)増え、132人になりました。SARSの中国国内での死者は349人です。

 中国政府は感染拡大を受け、春節(旧正月)休暇を2月2日まで延長し、外出を控えるよう呼び掛けましたが、帰省先から戻る移動のラッシュが再び始まり、感染のさらなる拡大が懸念されます。

 また、感染予防のためのマスクの不足も深刻で北京の商店でも品切れが続出しています。


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