2020年1月29日(水)
京都市長選
反共新聞広告に批判続々
「自分に無断で掲載」と抗議も
京都市長選で現職の門川大作候補を担ぐ「未来の京都をつくる会」が「共産党の市長は『NO』」などとする新聞広告を26日付の各紙に掲載した問題について、同広告に名前と写真が掲載された当事者からも「無断で掲載」され「大変遺憾」との声が上がっています。
同広告に掲載された日本画家で前京都造形芸術大学学長の千住博氏は、自身のホームページに27日付でコメントを発表。「千住はアーティストとして、意見の多様性や、議論の必要性を大切にしています。今回のような、ある特定の党を排他するようなネガティブキャンペーンには反対です。まるで千住博がこの様な活動に同意しているような意見広告に、千住の許可なく無断で掲載されたことを大変遺憾に思います」としています。
放送作家の小山薫堂氏も、同氏が代表を務める放送作家事務所のフェイスブックで「特定の政党を排他するメッセージとともに、それを肯定、賛同しているとも受け取れかねない形で」掲載されているが、「事前の説明も、了承もなく、掲載されたもの」と説明しています。
広告には門川氏を推薦する政党として、立憲民主党京都府連が名を連ねていますが、同党の福山哲郎幹事長・参院議員は自身のSNSに「政策論争は当然ですが、選挙運動が過熱しているとはいえ、今回の意見広告には強い違和感を覚えます」と投稿しています。