2020年1月28日(火)
米軍ヘリ墜落「憤り」
デニー沖縄知事 原因究明強く要求
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沖縄本島東約180キロの沖合で25日に米海軍のMH60ヘリコプターが墜落した問題について、沖縄県の玉城デニー知事は27日、県庁で記者団に「米軍機の事故はあってはならない。強く憤りを感じた」と述べ、「米軍に対し、事故原因の究明と再発防止を徹底して取り組むよう申し入れる」と語りました。
墜落事故機は、米海軍第7艦隊の指揮艦「ブルーリッジ」に所属。米軍や防衛省が、日本語による発表では墜落ではなく「着水」と表現していることについて、デニー知事は「完全に飛び上がれない状態で落ちたということは、墜落だ」と指摘しました。
デニー知事は「(墜落が)公海上であれ、万が一、船舶・漁船等への事故が発生することを考えると、やはりあってはならない」と述べ、事故原因の究明まで同型機の飛行中止を要求することも検討。米軍に「強く申し入れしなければならない」と強調しました。
沖縄県内や周辺での米軍機の墜落は近年、相次いでいます。2016年12月には、名護市安部(あぶ)の海岸にMV22オスプレイが、17年10月には東村高江の集落近くにCH53Eヘリが墜落しています。
海上では、18年6月に那覇市の南約80キロでF15戦闘機が、同年11月には同市の東南東約290キロにFA18戦闘攻撃機が墜落しています。