2020年1月28日(火)
「桜」・カジノ 野党結束し追及
逃げ回る首相 説明拒否“連発”
安倍晋三首相と全閣僚出席の衆院予算委員会での論戦が27日、始まりました。野党からは立憲民主党、国民民主党などの共同会派の議員が、首相主催「桜を見る会」の私物化疑惑、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)事業に絡む汚職事件など、安倍首相を直撃する疑惑を次々と追及。安倍首相らは、“セキュリティー(安全)”“営業秘密”“記録廃棄”“個人情報”“捜査中”などを口実にことごとく答弁を拒否。疑惑の説明責任を果たさず、まともな反省の言葉もない不誠実な姿勢に終始しました。
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「桜を見る会」野党追及本部事務局長の黒岩宇洋議員は招待者名簿の電子記録の廃棄についてログ(記録)を確認するよう要求。公職選挙法違反、政治資金規正法違反が疑われる前夜祭の明細書や参加者の出欠などについて説明を求めました。
菅義偉官房長官は「ログを調べる必要はない」「国家機密にかかわる情報を含めて調査することになり、漏えいの危険が増す」などと答弁。前夜祭の明細書などについては、安倍首相が「(ホテル側の)営業上の秘密もある」「記録が残っていないので(前夜祭の出席者の)詳細は確認できない」などと述べました。
黒岩氏は「名簿の廃棄記録や明細書、領収書は(疑惑を否定する)安倍首相の主張を裏付ける有利な証拠だ」として、その証拠を隠そうとする異常な姿勢を厳しく批判しました。
今井雅人、大西健介両議員はマルチ商法会社「ジャパンライフ」の会長(当時)に送られた招待状に付された受付番号「60」について追及。内閣府の大塚幸寛官房長は「招待者名簿も廃棄するため、個別の番号の意味については定かではない」などと答弁。安倍首相は「個人情報に関する情報」を理由に説明を拒否しました。
カジノ担当の内閣府副大臣だった秋元司容疑者が逮捕されたカジノ汚職をめぐっては、野党追及本部長の大串博志議員がカジノ解禁の経緯などについて追及。「秋元元副大臣が(カジノ)業者と会っていたことは政府として確認しているのか」とただしましたが、赤羽一嘉国土交通相は「捜査に影響する可能性がある」として明らかにしませんでした。