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2020年1月24日(金)

河井案里陣営に1.5億円

昨年の参院選前に自民本部

 自民党の河井案里参院議員は23日、初当選した昨年の参院選前に、党本部から自身と夫の党支部に合わせて1億5000万円が振り込まれたと同日発売の『週刊文春』が報じたことについて、記者団の取材に対し資金提供を受けた事実を認めました。

 同誌によると、案里氏が支部長を務める自民党広島県参議院選挙区第7支部と、夫の河井克行前法相の自民党広島県第3選挙区支部に、それぞれ7500万円に分けて計1億5000万円が振り込まれたといいます。

 案里氏は国会内で記者団に、党公認が遅れて短期決戦となったことに触れ、「資金が集中した」と説明。夫の克行前法相も別に記者団に「妻の説明に尽きる」と述べました。

 自民党と民主党系が議席を分け合ってきた参院広島選挙区(改選数2)で、安倍政権は当時の自民党現職と案里氏の2人を擁立。元民主党の無所属現職と、案里氏が当選し、自民現職が落選しました。ある自民党国会議員の秘書は「案里氏は安倍政権の肝いり候補だった」といいます。

 夫の克行氏は参院選後の内閣改造で法相に就任したものの、選挙運動員の買収疑惑で辞任しています。

 自民党関係者は「1億5000万円とは、桁外れに多い資金提供だ。通常は1000万~1500万円ぐらい。選挙区で競り合いになったら追加で1000万円きたりするが…」と驚きを隠しません。

 23日の参院本会議では立憲民主党の福山哲郎幹事長が「自民党総裁として事実かどうか答えてほしい」と質問しましたが、安倍晋三首相は答弁で回答しませんでした。


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