2020年1月22日(水)
首相等枠 過半数
「桜」疑惑 野党が追及
内閣府が内訳 飲食契約文書も
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安倍晋三首相主催の「桜を見る会」に関し内閣府は21日、2014~19年の6年分の同会招待者数を記した内訳表の資料を初めて国会に明らかにしました。私物化疑惑が浮上した19年の招待者数は1万5420人で、うち「総理大臣等」による招待は8894人と半数以上となっていました。
この資料は野党議員がこの間の国会質問などで求めてきたもので、今回参院予算委員会の与野党筆頭理事に示されたものです。
各界功績者を「総理大臣等」と「各省庁」に分類した15年以降、「総理大臣等」の招待による各界功績者は毎年、招待者全体の半分以上となり、19年の「総理大臣等」の招待8894人は、過去の資料で明らかになっている05年の小泉内閣時の「総理大臣・官房長官等推薦者」2744人の3倍以上に膨れあがっています。ただ、安倍内閣時の「総理大臣等」の中の細かい分類については示されていません。
また内閣府は同日、11~13年の桜を見る会の飲食物提供業務などの契約に関する関連文書が見つかったとして、これをもとに作成した支出額・参加者数の推移も提示しました。
菅義偉官房長官が、文書が保存されているかについて調査しないとしてきたことについて、さらなる文書が残っている可能性があり、野党は21日の桜を見る会「追及本部」ヒアリングで、政府による徹底した調査を求めました。
一方、カジノをめぐる収賄容疑で元内閣府副大臣の秋元司衆院議員(自民党を離党)が再逮捕された問題では、カジノ汚職事件の真相究明が求められているとともに、カジノの制度そのものが問われています。カジノ問題追及本部のヒアリングでは、カジノ利権による汚職事件が起きても、カジノ制度を推進する政府の姿勢が浮き彫りになりました。
野党はいずれの問題でも、ヒアリングを引き続き行うことを計画。安倍政権を徹底して追及する構えです。
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