2020年1月18日(土)
京都市長選 福山氏の公約に難癖
門川氏、根拠示せず
“200億円不足”
京都市長選(19日告示、2月2日投票)で、「つなぐ京都2020」の弁護士、福山和人予定候補(58)が公約に掲げる全員制の中学校給食の計画的実施、子ども医療費の中学校卒業までの無料化や給付制奨学金の創設など「くらし応援すぐやるパッケージ」が反響を呼んでいます。これに、門川大作市長(69)は「200億円ほど足らない」と難癖を付けたものの、いまだに不足の根拠を示せず、ダンマリ。切実な市民要求に背を向ける冷たさだけが際立っています。
門川市長から「足らない」発言が飛び出したのは、昨年末の京都新聞社の候補者討論会でのこと。福山予定候補が「すぐやるパッケージ」は、市予算の1%未満の年約70億円でできると主張。これに、門川市長は「福山さんが言っていることを検証したが、(政策の実行には)200億円ほど足らない。いいことばかりおっしゃっているというのが本音だ」(「京都新聞」昨年12月27日付)とかみつきました。福山予定候補は、数字は市の財政当局にも確認しているとし、“200億円不足”の計算根拠をただすと、門川市長は答えられず「またあらためて」と逃げました。
その後、候補者討論会は、今月14日の京都青年会議所主催の討論会、同16日放映のKBS京都テレビの討論会と続きましたが、門川市長が“200億円不足”に言及することは一切なく、“不足”発言の根拠は示されないままです。
全員制の中学校給食はいまや全国どこでも当たり前となり、京都府内でも、実施されず計画もないのは亀岡市と京都市だけです。「ないのはお金ではなく、市長のやる気」(福山予定候補)であることが、改めて浮き彫りになっています。(辺)