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2020年1月18日(土)

阪神・淡路大震災 追悼

支え合い25年

写真

(写真)犠牲者を悼み、献花して手を合わせる人たち=17日早朝、神戸市東灘区魚崎地域

 あの日から、はや四半世紀。よみがえる記憶と悲しみ―犠牲者6434人という阪神・淡路大震災から25年となった17日、被災地は地震が起きた午前5時46分から、追悼の催しが無数に行われ、犠牲者に哀悼の祈りがささげられました。(関連記事)

 206人が犠牲になった神戸市東灘区魚崎(うおざき)地域の「慰霊祭」。同時刻に集会所そばの「慰霊碑」前で住民が黙とうし、白菊を手向けました。魚崎町協議会の会長、粉谷勝巳さん(79)は、同級生の親友が家の倒壊で亡くなりました。「君の分も合わせて25年間、頑張って生きてきたよ」と語りかけ、手を合わせました。女性(58)も幼い頃からの友人を亡くしました。「彼女の顔を思い浮かべました。ご家族の悲しみはいかほどだったか…」と涙を浮かべました。

 地域全体が全焼した長田(ながた)区日吉町では同時刻、ろうそくがともされた公園で追悼式が開かれ、男性(76)は「友だちが生きたまま焼け死にました。どんな思いをしたのか。忘れたいが、『慰霊祭』のたびに思い出す」と語りました。

 一方、救援復興兵庫県民会議は「震災25年メモリアル集会」を同市三宮(さんのみや)で開催。被災者生活再建支援法成立・拡充に至ったなど25年間の不屈のたたかいを報告し、借り上げ復興住宅入居者追い出し問題など残る課題の解決、災害対策の前進へ熱心に議論しました。


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