2020年1月15日(水)
「香港はあきらめない」
都内シンポで若手活動家
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香港の若者の政党「香港衆志」の周庭氏(23)は13日、東京都内の東京外国語大学で行われた香港問題に関するシンポジウムにインターネット中継で発言し、香港の反政府抗議行動について「あきらめの雰囲気はない」と強調しました。
周氏は抗議行動に参加する若者に関し、「『あきらめると次はない』という絶望感がみんな強い。運動をやめれば、参加者の多くが逮捕される恐れが強い」と指摘。「最悪な状況にならないために、引き続きたたかわなければならないと強く思っている」と説明しました。
また、「警察の暴力や権力乱用の問題はまったく解決していない。逆に警察の暴力は強まっている」と香港警察を批判。「香港政府はデモ参加者や市民の要求を聞こうとしない」と非難し、「香港市民の怒りは強い。行動の終了には、警察の暴力問題の解決、民主主義の実現が重要だ」と訴えました。
周氏は昨年8月、無許可の集会を扇動した疑いで逮捕され、現在保釈中で、日本への出国が認められませんでした。
シンポジウムでは、昨年11月の香港区議選を国際選挙監視団の一員として視察した東京外国語大学の伊勢崎賢治教授が講演しました。
伊勢崎氏は、香港の抗議行動に参加した200万人は警官を殺していないと指摘。警察を待ち伏せして攻撃するような反抗もないと紹介し、「これを平和的抵抗と言わず何と呼ぶのか」と強調しました。