2020年1月14日(火)
カジノ利権の闇 解明を
BS番組で井上議員
日本共産党の井上哲士参院議員は12日夜放送のBS朝日「激論!クロスファイア」で、カジノ汚職や「桜」疑惑について、各党の議員らと討論しました。
カジノを中核とする統合型リゾート(IR)への参入を目指していた中国企業から、自民党や日本維新の会の国会議員に現金が渡り、秋元司衆院議員(自民党を離党)が収賄容疑で逮捕されたことが議論に。井上氏は、安倍晋三首相がカジノを「成長の目玉」と位置づけ、国策として進めてきたと強調。秋元容疑者は、2016年にカジノ解禁推進法を内閣委員長として強行採決し、その後IR担当の内閣府副大臣として解禁の先頭に立ってきた人物だと強調しました。
井上氏は同時に、カジノ問題の大本にはトランプ米大統領とも親密な米カジノ業界があると指摘。米大手カジノ企業がカジノ推進派議員にパーティー券購入の形で脱法的に資金提供していたとして、「中国企業の問題にとどめてはならない。深い利権の闇の徹底解明が必要だ」と主張しました。野党共同でカジノ解禁推進法の廃止法案を通常国会に提出する考えも示しました。
立憲民主党の長妻昭代表代行は、政府は経済効果ばかり宣伝するが、ギャンブル依存症など巨額の「負の費用」に目を向けるべきだと指摘。一方、自民党の山下貴司衆院議員は、秋元議員逮捕は「遺憾」と述べるだけで、「(カジノを)一律に否定するのはどうか」と開き直りました。
首相主催「桜を見る会」の私物化疑惑も議論に。井上氏は、各界の功労者という招待基準にもかかわらず、自民党の後援会員などを大量に招待し、飲食を提供したのは「利益供与であり、公職選挙法違反だ」と批判。「桜を見る会」の前日に開かれた安倍後援会の「前夜祭」の費用が収支報告書に記載されていない問題でも、首相が国会での追及から逃げ回っていると指摘すると、長妻氏も通常国会で徹底追及する考えを示しました。