2020年1月12日(日)
イラン 撃墜認める
ウクライナ機 「ミスで攻撃対象に」
【カイロ=秋山豊】イランメディアは11日、ウクライナ航空機が墜落して176人が死亡した事故について、人為的ミスで撃墜したとする軍の声明を伝えました。
イランは、米国やカナダなどが示していたイランが誤って撃墜したという見方を否定していました。
声明は、米軍が駐留するイラク国内の基地をミサイル攻撃した後で、イラン軍は防空システムの高い警戒レベルにあったと説明。「(ウクライナ機が)敏感な状態にあった革命防衛隊の施設に近づいてきた。意図的でなく、人為的ミスで攻撃対象にされた」として、イラン側が誤って旅客機を撃墜したことを認めました。
イランのザリフ外相はツイッターで「悲しい日だ。米国の冒険主義が引き起こした危機の時に、人為的ミスで惨事につながった」と述べ、「国民と全ての犠牲者の遺族、関係国に深い遺憾と謝罪、哀悼の意を表する」と述べました。
ロウハニ大統領も「この悲惨な過ちを深く悔いている」「深い哀悼の意をささげる」とツイートしました。
撃墜されたのは、ウクライナ国際航空のボーイング737―800型で、乗客の大半はイラン人とカナダ人でした。