2020年1月8日(水)
「桜」報道めぐりトーク
国会PVの上西代表 「赤旗」日曜版の山本編集長
あらゆる私物化 安倍政権の本質
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路上で国会審議を上映して論戦を可視化する「国会パブリックビューイング」(国会PV)は6日、「桜を見る会」疑惑をめぐる問題点を考えるライブ放送をインターネット上で行いました。国会PV代表の上西充子さん(法政大学教授)と「しんぶん赤旗」日曜版編集長の山本豊彦さんが対談。追及のきっかけとなった日曜版のスクープ報道や国会審議を振り返りながら、「疑惑の中心にいるのは安倍首相。通常国会で真実を明らかにしましょう」とトークしました。
「一連の『桜』疑惑について、どのように見ているか」と質問した上西さん。山本さんは、「民主主義にかかわる重大な問題であり、あらゆるものを私物化する安倍政権の本質が出ています。これを見抜くことが大切です」と語りました。
昨年10月に、赤旗日曜版が「桜を見る会」に安倍首相後援会員関係者を招待していることを1面でスクープ。11月には日本共産党の田村智子参院議員が国会で質問して大問題になりました。
「当初、各メディアは『大した問題ではない』と報道しませんでした」と、山本さんはいいます。「しかし、SNSを中心に世論が盛りあがったことでマスコミも動きました。このことに希望を感じています」
国会質問についても話題に。山本さんは、「とくに共産党の場合、議員一人ではなく、秘書や赤旗、全国にいる地方議員などみんなで情報を集め、力をあわせてつくっています」と紹介。上西さんは「質問の組み立ても良く、聞いている人にも何を追及しているのかわかりやすかったです」と話しました。
最後に山本さんは、これから始まる通常国会では「桜」疑惑だけでなくカジノ問題も野党が結束して追及していくと語り、「安倍首相は逃げられません。私たちもさらに取材を重ね、記事を出していきます」とのべました。
上西さんは「こうした取材を、私たちが購読することで支えることも大切な観点だと思います」と結びました。
ライブ放送の様子は、「国会パブリックビューイング」のツイッターなどに書かれているURLから見ることができます。