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2019年12月30日(月)

越年 年金改悪ノン

仏で1万人デモ

“どんな色のベストも一緒に”

 フランスのパリなど各地で28日、マクロン政権が進める年金改悪に反対するデモが行われ、労働者や「黄色いベスト運動」参加者など1万人以上が参加しました。年金改悪への反対運動は24日目となり、地下鉄などの公共交通、鉄道、学校でストが継続。28日は地下鉄6路線がストの影響でストップしました。労働者、市民のたたかいは越年で続きます。(片岡正明)


 独公共放送ARDが現地から伝えたところによると、労組などが呼び掛けたパリのデモ参加者は4500人、うち800人が昨年から社会的公正を求めて運動してきた黄色いベスト運動の参加者でした。英紙ガーディアンによると、パリ中心部では、パリ北駅からシャトレ駅までをデモ行進。途中、一部のデモ参加者がバリケードを築き、火を燃やしたため、警官隊が催涙弾を発射し、双方が衝突。6人が逮捕されました。

 デモに参加した主要労組の労働総同盟(CGT)のフィリップ・マルティネス委員長は「どんな色のベストでも歓迎する。一緒にたたかおう」とフランスのテレビに語りました。独立組合連合(Unsa)の地下鉄労組代表は「まだまだ長くたたかう準備がある」と述べました。

 マクロン政権は年金の満額受給年齢を62歳から64歳に引き上げるなどの年金削減を計画。これには、一大反対運動が展開され、さまざまなストが実施されています。12月5日に150万人、17日には全労組参加の180万人のデモが行われました。世論調査でもスト支持が7割近くに上り、国民の年金改悪反対姿勢は鮮明です。

 クリスマス休暇後、フィリップ首相は労組側と話し合いを続ける計画ですが、労組側はストやデモのたたかいを継続する方針。次の大きなヤマ場を1月9日に設定しています。


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