2019年12月24日(火)
京都市長選 福山氏 青年に訴え
奨学金・子育て 市で支援
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学生が期待の声
来年1月19日の告示まで1カ月を切る京都市長選(2月2日投票)で、必勝をめざす弁護士の福山和人氏(58)=無新、日本共産党推薦=は23日、昼休み中の学生が行き交う同志社大学(京都市上京区)の門前で訴えました。当選したらすぐ実施する市独自の給付制奨学金創設など「くらし応援すぐやるパッケージ」の公約を熱く語り、学生から「ぜひやってほしい」と期待の声が寄せられました。朝には立命館大学(北区)の門前でも宣伝しました。
福山氏は「『学生のまち、京都』と言うなら、奨学金の利息くらいは京都市が肩代わりしたい。市営地下鉄の定期の割引率も他都市並みに引き上げる。抽象的でなく、きわめて具体的に財源も示している。本気度を判断してほしい」と力を込めました。
シール投票に足をとめた大学1回生=左京区=は「奨学金は卒業時に300万円以上にもなる。奨学金返済の補助制度をつくってくれるなら期待したい。市長選があることを初めて知ったので、もう少し情報を集めて本当に若者を支援してくれる候補に入れる」と話しました。
ホームページで福山さんの街宣日程を調べ、2歳の子どもと聞きに来た母親(42)は「いまの市長はハコモノばかりに税金を使っている。お金があるなら子育て支援に力を入れてほしい」と語りました。
「絶対に勝利して」
「つなぐ京都2020」は22日、京都市中京区の三条河原町で、京都市長選に立候補を表明した福山和人弁護士=無所属新人、日本共産党推薦=も参加した青年タウンミーティングを行いました。雨が降る中、福山氏は政策を訴え、足を止めた市民の質問やツイッターに投稿された質問に答えました。
「子育て支援、学生支援、高齢者支援、中小企業の支援、時給1500円―。これを全部やって、年間70億円。京都市の1年間の予算8000億円の1%未満でできる」。福山氏は、現市長が「お金がない」と言っていることに対し、「必要なのは、やる気だ」と強調しました。
聴衆から「京都市の教員は働きすぎではないか」という質問が寄せられました。福山氏は「学校教育の問題は、一刻の猶予もならない課題です。専門の科目の教員を増やし、少人数学級を高学年も含めて広げたい」と語りました。
2歳の娘を連れて演説を聞いていた中京区の女性(36)は「福山さんの話はとても分かりやすかったです。今回は、絶対勝利してほしい」と笑顔で話しました。