2019年12月20日(金)
「慰安婦」、進軍先に配置
内閣府 新たな資料入手
紙氏に答弁書
内閣府は17日、日本共産党の紙智子参院議員の質問主意書への答弁書で、日本軍「慰安婦」問題に関して、慰安婦問題への日本軍関与を示す資料などを、内閣府が2017年と18年に新たに入手したことが明らかになりました。
資料は外務省と国立国会図書館から内閣官房に提出されたもの。内閣府に保存されている行政文書ファイル名称は「いわゆる従軍慰安婦に関する調査14」(17年度分)と「いわゆる従軍慰安婦に関する調査15」(18年度分)です。
資料のうち、1938年6月8日付の有野学済南総領事から宇垣一成外相への回答「支那渡航婦女の取り締りに関する件」には、「済南において兵数の増加と、将来皇軍の前進する場合を見越して、4月末までにはすくなくとも、当地に500の特殊婦女を集中して置き、徐州攻略後に多数を進出せしめたい希望あり」等と記されています。特殊婦女とは「慰安婦」をさし、日本軍の進軍に合わせて政府が「慰安婦」を配置していたことをうかがわせます。